暁の空来

時間が許す限り楽しい事が書ければそれで良いかと?

創作ブログ

第二話  「アイリン 思いがけない出会い!」 第一章

第二話 「アイリン 思いがけない出会い!」 第一章 天候は台風シーズンのため、朝から雨が降り続いていた。 アイリンは、地元の漁港で荷物を積み込んだ後 愛車「アイリン丸」に乗り込み、出発の準備を整えていた。 「今日は雨だから、気をつけて運転しなきゃ…

二百二十日静寂の前触れ

季節は巡り、二百二十日が訪れた。農家にとって、この日は特別な意味を持つ。風雨が多くなるこの時期、自然の脅威がさらに身近に迫ってくるような気がしてならない。今年も例外ではない。南の海上には、厚い雲が静かに集まり、その中で何かが蠢いているかの…

光彩の選択

災害時、停電が続く暗闇の中で頼りにしていたのは、ペットボトルに水を入れ、スマホの光で下から照らす即席ランタン。その小さな光が、驚くほど部屋を優しく照らしてくれた。しかし、便利さの裏には代償があった。スマホのバッテリーがみるみるうちに減って…

♥花 の 三 姉 妹♥ 第四話 黒潮丸とネズミ取りの罠

第四話 黒潮丸とネズミ取りの罠 愛桃丸とカズキのデコトラ「黒潮丸」は北陸の国道を並んで走っていた。 愛花と桃花は運転を交代しながら、次の目的地へと向かっている。 愛花が運転席に座っている間、桃花は助手席で地図を確認していた。 「次の交差点を右に…

時代の叫び

変わりゆく時代の中で、かつての安定は次第に崩れ去りつつある。街の店頭から米が消え、人々はその不足を感じ始めた。これまでなら政府に頼れば何とかなると信じていたが、今はその期待さえも裏切られるように思える。 備蓄米があるはずなのに、それが出回る…

沸き立つ入道雲

真夏の午後、空は澄み渡っていたかと思えば、ふとした瞬間に湧き上がる入道雲。あの大きな白い塊が、まるで空に向かって力強く伸びていくようだ。目に見えて成長するその姿には、自然の偉大さを感じざるを得ない。 しかし、その美しさの裏には、突然の変化が…

デジタルの風景

静かな夜、パソコンの画面が青白く光る キーボードを打つ音がリズムを刻み 文章はデータに変わり、ネットの海へと流れていく 手のひらに収まるスマホ その小さな窓から広がる世界 指先で触れるだけで、無限の情報が手に入る ブログのページは、私の声のよう…

台風10号への懸念

令和元年(2019年)に上陸した「東日本台風」と同じ進路を辿り、勢力も同等規模とされる今回の台風10号。8月12日に大船渡市付近に上陸した台風5号と比較しても、さらに警戒が必要なのではないかと感じています。なぜなら、台風の中心に対して右側は特に危険性…

第二話  「アイリン 思いがけない出会い!」 序章編

序章:走る御殿 - アイリン丸の豪華内外装 アイリン丸は「走る御殿」と呼ばれるほどの豪華絢爛な内装を誇っていた。 運転席に座ったアイリンは、まず天井の鏡張りに映る自分の姿を見て微笑んだ。 天井に取り付けられたLEDのシャンデリアがキラキラと輝き、車…

夏の終わり、そして新たな季節へ

八月も後半、暦の上では秋の気配が感じられる頃だが、今年は例年になく猛暑が続き、台風も次々と日本列島を襲う。洗濯物を干すのも一苦労。せっかく干した洗濯物が、突然の雨や風で濡れてしまう。そんな経験をした方も多いのではないだろうか。 処暑を過ぎた…

川辺の涼風

夏の日差しが強く照りつける午後、車で川添の道を走っていた。窓から見える景色は緑に溢れ、川のせせらぎが心地よい音を立てている。その中で鮎釣りを楽しむ人々の姿が目に入った。川の中に立ち、涼しげな水に足を浸しながら、穏やかな動きで釣り糸を垂れる…

令和の米騒動?

今日、米が切れたのでいつものスーパーへ行ってみたら、なんと、米棚がすっからかん!一週間前には米棚にびっしりと置かれていたはずだか、どこにいったのか?買いだめ?買占め?ネットやブログ等で米が無いとの記事を見ていたが、これ程までに無いのかと驚…

新札と旧札

この前、某銀行でATMでお金を下ろした際に出てきたのは全て新札の一万円札だった。その一万円札を手に取った瞬間、何かしっくりこない感覚がありました。全て新札だったからでしょうか。ピカピカの紙幣が手元にあるというのは、一見すると気持ちが良いもので…

住みづらい現世の風

日本という国は、昔から美しい自然と豊かな文化に恵まれてきた。しかし、現世に生きる私たちは、どこか住みづらさを感じることが多い。技術は進歩し、便利な世の中になったはずなのに、人々の心には余裕がない。情報が溢れ、目まぐるしく変わる社会の中で、…

♥花 の 三 姉 妹♥ 第三話 【再会】舐め猫カズキと新たな装備

第三話 【再会】舐め猫カズキと新たな装備 愛猫丸改め「愛桃丸」は、愛花と桃花の手によってさらにデコレーションが施され、一層華やかになった。 次の目的地は北陸地方のやっちゃ場。 今回は特産の米を運ぶことになっている。 道中、愛花は新しく搭載したCB…

一抹の不安を胸に

台風5号が東北に迫るとの報に接し、避難指示が出た。慌ただしく避難所へと向かう道中、心の奥底に一抹の不安が広がる。自然の力の前では、どれほど準備をしても足りないと感じるからだ。 避難所の静かな空間に身を置きながら、周囲の人々の表情に同じ不安を…

次なる影、迫る不安

日向灘を襲った地震、そして東北へ向かう台風5号。自然は立て続けに猛威を振るい、私たちの日常に不安をもたらしている。ニュースを見れば、賑やかに次から次へと押し寄せる脅威が報じられ、そのたびに心は揺れる。今はただ台風が去るのを待つのみだが、心の…

嵐の前の静けさに

台風5号が勢いを増し、北上を始めた。天気予報でその進路を確認し、墓掃除の時期を早めることを決意した。嵐が訪れる前に、静かな時間を使って先祖を敬うために。墓地へと続く道はまだ穏やかで、時折吹く風が夏の暑さを和らげる。掃除道具を手に持ち、急ぎ足…

揺れる影、迫る恐怖

日本列島の南に広がる日向灘。美しい海が広がるその下には、いつか必ず訪れると言われる災害の影が潜んでいる。南海トラフ地震への恐れは、常に人々の心の奥底に存在している。見えない脅威が、日常の安寧を薄氷の上に立つものにしているようだ。科学が進歩…

時代とともに変わる病名

昔は夏の暑さに倒れると、「日射病」と呼ばれていた。太陽の光を浴びすぎて、体が耐えられなくなる病気だ。時代が進み、科学が進歩すると、その病気の理解も深まった。今では「熱中症」という名前で知られている。同じ症状でも、時代とともに名前が変わる。…

広島の 原爆投下 七十九年 重き歴史を 胸に刻みて

広島に原爆が投下されてから、七十九年という歳月が過ぎた。あの日の悲劇は、歴史の中に深く刻まれている。あの時の惨状を直接知る人々は減り続けているが、その重みは消えることなく、未来へと受け継がれていく。被爆地広島は、悲しみと痛みの中から立ち上…

第一話:父親猫が残したデコレーション 第五章

第一話:父親猫が残したデコレーション 第五章 第五章 ユカリンは仙台へ向かう準備を終え、アイリンと別れると、ユカ丸に乗り込んで出発した。 「気をつけてね、ユカリン。無事に行ってらっしゃいニャン!」 アイリンは手を振りながら見送った。 アイリンは…

夏の海原求め

梅雨が明け、夏本番の陽射しが降り注ぐ。砂浜に足を踏み入れると、灼熱の砂が足裏を焼くように熱い。その熱さに驚き、早く涼を求めて海原へと急ぐ。海岸線は光に輝き、波の音が耳に心地よく響く。水際に立つと、冷たい波が足元に寄せては返し、その瞬間に夏…

サンセットの調べ

ベランダに出ると、柔らかな夕陽が空を染め、心地よい風が頬を撫でる。スピーカーから流れるサンセットビーチの音楽が、遠い海辺の景色を思い起こさせる。アイスコーヒーのグラスを手に取り、一口飲むと冷たさが体中に広がり、夏の暑さを忘れさせてくれる。…

赤紫蘇の恵み

赤紫蘇の恵み 暑さが厳しい夏の日の午後 友から赤紫蘇ジュースが 夏の疲れを癒すと聞き 早速試してみることにした 冷えたグラスに注がれた 赤紫蘇ジュースは 鮮やかな色とともに 爽やかな香りが広がる 一口飲むと その爽やかな酸味と ほのかな甘みが 口いっ…

サンスペリアの息吹

サンスペリアの息吹 サンスペリアが静かに 部屋の隅で息づく 濃い緑の葉が立ち並び 自然の力で空気を清めている 外界の喧騒から逃れたこの空間は 清浄な空気で満たされ 心地よい静寂が漂う 葉の表面に触れると 冷たさと生命力が伝わってくる 日々の疲れを癒…

♥花 の 三 姉 妹♥ 第二話 雪の中の困難

♥花 の 三 姉 妹♥ 第二話 雪の中の困難 第二話 雪の中の困難 愛桃丸は次の目的地に向けて北へと進んでいた。 冬の東北地方は雪が深く、道路は白く覆われている。 愛花は慎重にハンドルを握り、路面の状況を確かめながら進んでいた。 「この雪、ちょっと厄介…

「コロ助の排水口探検」第二話

「コロ助の排水口探検」第二話:帰還の旅 #### 1. 新たな挑戦 コロ助は広い海を探検していたが、家への帰り道を見つける必要があることに気づく。 コロ助: 「いっぱい、お魚さん達とも遊んだニャ。お魚さんが帰る道も教えてくれたから楽ニャ!」 彼は水道の…

第一話:父親猫が残したデコレーション 第四章

第一話:父親猫が残したデコレーション 第四章 第四章 姫猫ドラ:アイリンは小さな頃から好奇心旺盛で行動力に溢れていた。 困難に直面しても諦めない強い意志を持っており、姉としての責任感も強かった。 デコトラ「アイリン丸」を運転する彼女は、鮮魚部で…

「ミケの水飲み奮闘記」 第一話完結編

「ミケの水飲み奮闘記」 第一話完結編 ある日の午後、ぽかぽかとした陽射しが窓から差し込み、家の中は穏やかな空気に包まれていた。 子猫のミケは、お腹が空いてゴロゴロと甘えた声を出しながら台所のほうへ向かった。 「ミャー、ミャー、水が飲みたいにゃ…