創作ブログ
陸奥湾が静寂を破り、地震の波に揺れる。90年ぶりのM4を記録した地震活動は、16日から大小6回にわたって繰り返され、青森の地を騒がせた。穏やかだった海は、揺れに応じてその表情を変え、波音が岸辺に響く。 この地には長い歴史がある。人々が海とともに暮…
X(旧Twitter)のタイムラインが、どこか息苦しい色に染まり始めた。軽やかなつぶやきが少なくなり、代わりに政治や対立の言葉があふれる。「ここはもう、前の場所じゃない」と感じる人々が、静かにその場を離れていく。 次に向かう先は青空、Blueskyという…
♥花 の 三 姉 妹♥ 第八話 夏祭りの夜と友情の花火 愛桃丸、黒潮丸、そしてミカンの三匹は、夏祭りの開催地へと向かっていた。 道中、愛花と桃花はナビを頼りに、快適に運転を続けている。 「夏祭りは楽しみだニャン、お姉ちゃん」と 桃花が笑顔で言うと、愛…
フィリピンを襲う台風が、次々とその力を増して陸を駆け抜ける。わずか数週間の間に6つもの嵐が連続して押し寄せ、家を流し、土地を飲み込み、人々の日常を跡形もなく変えていく。自然の猛威の前に、人の手で築き上げたものがいとも簡単に崩れ去る現実。避難…
車を走らせていると、目の前に広がるのは神社の石段。その前を通りかかった瞬間、晴れ着姿の子供たちが目に飛び込んできた。片手に千歳飴をぶら下げ、小さな足で一段一段、親の手を借りながら慎重に階段を降りている。微笑む親たちの表情に、どこか誇らしさ…
秋が足早に過ぎ去り、朝夕の空気は急に冷たさを増し、昼間の陽射しがまるで短い幻のように感じられる。紅葉が色づき、秋風に揺れていた木々も、日に日に葉を落とし、裸の枝が寒空に向かって手を広げている。 寒暖の差が一層激しくなる中、日々の気温の変化に…
最近ふと疑問に思ったことがある。店の棚には次々と新米が並び、季節の恵みを感じさせる光景が広がっている。しかし、新米だって無限に湧き出るわけではない。 いずれは品薄になり、ひょっとすると米不足が話題に上る日も来るのではないか。そう考えると、つ…
久しぶりに手に取ったゴルフクラブ。その重みと冷たい感触に、まるで懐かしい友人と再会したような気分になる。 ティーに置いた白い球が、秋の陽光を反射し、じんわりと輝く。背筋を伸ばし、目線を遠くに定め、心の中でカウントダウンをする。 打ち出された…
第二話 「アイリン 思いがけない出会い!」 第四章 苫小牧を出発したアイリン丸は、道東自動車道を通って根室へ向かっていた。 天気は曇りで、時折小雨が降る中、アイリンは慎重にトラックを運転していた。 「道中の安全第一、ニャン」とアイリンは自分に言…
足元に積もり始めた枯れ葉を踏みしめながら歩く遊歩道。秋風が軽やかに木々を揺らし、乾いた葉が舞い上がっては地に降り、秋の絨毯ができる。ふと耳に届く焼き芋屋の声。遠くから漂ってくる甘く香ばしい匂いに、心が温かく包まれる。 季節の移ろいを感じるそ…
立冬の知らせとともに、気温はあっという間に一桁台まで下がった。つい先日までの秋のぬくもりが嘘のように消え去り、冷たい風が身を刺す。 ネットニュースには「東京で木枯し一号」「富士山は初冠雪」との見出しが並び、冬の訪れが全国に告げられているよう…
理屈では解けないことが、この世界にはいくつも転がっている。日々の生活の中で合理的な選択をしようと努めるけれども、ふと湧き上がる感情がその計画を曖昧にしてしまう。不合理な感情が絡み合って、進むべき道に迷うときもある。 誰しもが完璧な合理を求め…
今日の空は、思わず深呼吸したくなるほど澄んでいる。秋晴れの青が広がり、冷ややかな空気が肺の奥まで届くようだ。文化の日、祝日の穏やかさの中で、人々がゆっくりと街を歩いている姿が目に入る。展示会や芸術のイベントがあちこちで開かれ、街はささやか…
♥花 の 三 姉 妹♥ 第七話 熱き夏の日の挑戦と友情の絆 愛桃丸と黒潮丸に新たな仲間、ミカンが加わり、三匹の旅はさらに賑やかになった。 しかし、ミカンの疲労は深刻で、峠を越えた後も体調が回復しなかった。 「ミカン、大丈夫かニャン?」と愛花が心配そう…
ここでは、クサギカメムシとキマダラカメムシ、時折見かける緑色のカメムシの捕獲や観察から得た実験結果をまとめました。 【まとめ】 1.クサギカメムシの特徴:体長は10~16mm前後で、暗褐色の体に黄褐色の点の模様があり、ひっくり返して見ると腹側は赤褐…
空が茜色に染まり始める頃、彩雲が夕闇に浮かび上がる。その淡い光のベールに飛行機雲がすっと横切り、空のキャンバスに白い線を残していく。その一瞬一瞬が、まるで夢の残像のように、消えゆく前に心に焼き付けられる。 彩雲は自然が描くまぼろし、飛行機雲…
今年はカメムシの多さに驚かされ、ペットボトルを使った捕獲器が活躍中です。実際にカメムシを捕まえてみたところ、いくつか意外な発見がありました。 カメムシの捕獲に使える身近なペットボトルで、いくつかの興味深い発見がありました。まず、独自で制作し…
季節の変わり目、突然の気温の急降下に戸惑う日々。昨日まで半袖で過ごせたのに、今日の朝は寒さに震え、厚手の上着を急いで探す。10℃以上も違えば、心も体もその差にすぐには追いつかない。 寒暖差に翻弄されるこの時期、体調管理は簡単ではない。温かい服…
給付金が振り込まれるたび、家計の負担が少しだけ軽くなる。光が差し込んだように、生活が少し楽になる。だが、その喜びも束の間だ。懐に入り込んだこの恩恵の裏には、増税という大きな影が忍び寄っている。 一度受け取った給付金は、次の年、あるいは数年後…
第二話 「アイリン 思いがけない出会い!」 第三章 アイリンは八戸の市場で鮮魚の荷積みを始めた。 市場の活気に包まれ、魚の匂いが漂う中で トラックの荷台に次々と箱が積み込まれていく。 漁師たちが手際よく動き、アイリンもフォークリフトで 鮮魚を運び…
ネットでニュースが流れた。北極からの寒気が南下してアメリカ北部に凍結警報、まるで映画「デイ・アフター・トゥモロー」のシーンが現実に映し出されるかのようだ。人々は凍りついた街並みを想像し、恐怖を感じ始める。寒波が北から襲いかかり、日常が一変…
この簡単なものがDIYなのか疑問に思うが記事にしてみた。今年、カメムシの異常な多さに悩まされている中で、自作のペットボトルカメムシ捕獲器が大いに活躍しています。しかし、密閉されているはずの室内にもかかわらず、壁や天井にしがみつくカメムシたち。…
夜空に輝く紫金山・アトラス彗星。肉眼では捉えられないその光の尾は、静かに、しかし確かに、私たちの頭上を過ぎ去っていく。彗星は宇宙の遥か彼方から、何億年もの時をかけて旅をし、やがてこの地球の空を訪れ、再び見知らぬ宙域へと消えていく。 その軌道…
朝が来た。カーテン越しに差し込む薄い光が、目を覚ます合図だ。しかし、その光とは裏腹に、部屋の空気はひんやりとして、外の気温が確実に下がっていることを物語っている。初秋が訪れたはずなのに、まるで初冬のような冷え込みが、布団の中にいる私をそっ…
ブログを覗けば、そこにはそれぞれの個性が映し出されている。ある人は、二行ずつきっちりと揃えて書き進める。規律を守り、まるで文字が踊るように整然と並ぶ姿は、書き手の几帳面さを感じさせる。 別の人は、言葉を的確に選び、事実を冷静にまとめ上げる。…
♥花 の 三 姉 妹♥ 第六話 闇夜の峠越えと不思議な出会い 愛桃丸と黒潮丸は、やっちゃ場での取引を終え、次の目的地に向けて走り始めた。 今回は新たに最新式のナビを搭載したため、地図を確認する手間が省ける。 さらに、トラックの両側には「愛花街道旅」「…
内陸からの道を戻る途中、目に飛び込んできた赤い日産グロリア430。その角ばったデザインが、遠い昔の自分を思い起こさせた。あの頃、同じ車に乗り、ハンドルを握りながら自由な風を感じていた。時代は変わったが、そのデザインだけは色褪せることなく、今も…
日曜日なのにどんよりとした曇り空で、何もする気が起きずぼんやりしていたところ、ふとこの前買った多肉植物「ヤマトニシキ」を見て、小さな鉢が気になりました。せっかくなので植え替えをしようと思い、コメリへ出かけることに。 コメリで多肉植物用の土と…
道の駅に立ち寄ると、秋の澄んだ空に一匹だけ鯉のぼりが泳いでいた。季節外れの風に乗り、ゆらりと空に浮かぶその姿は、どこか誇らしげでもある。しかし、同時にその孤独な存在は、静かな虚しさを感じさせる。 春の賑わいの頃、たくさんの鯉が空を飾っていた…
今年は寒暖差が激しい。朝夕の冷え込みに、昼間の蒸し暑さが交互に訪れ、体がその変化についていけない。衣服を選ぶにも悩む日々。季節の移ろいが以前にも増して速く、体調を整えるのが難しい。 そして、そんな日々に追い打ちをかけるのが、次々と押し寄せる…