理屈では解けないことが、この世界にはいくつも転がっている。日々の生活の中で合理的な選択をしようと努めるけれども、ふと湧き上がる感情がその計画を曖昧にしてしまう。不合理な感情が絡み合って、進むべき道に迷うときもある。
誰しもが完璧な合理を求めているわけではない。しかし、時には自分でも説明のつかない感情に突き動かされ、矛盾に巻き込まれることがある。矛盾だらけの感情の中で、自分が本当に求めるものは何なのかと問い続けても、明確な答えは出ないまま。
それでも、そんな不合理を受け入れることで得られるものがある。無理に押し込めた感情がどこかで道を切り開く瞬間もあり、矛盾を抱えたまま歩むことが、人間らしさの一つでもあるのだろう。答えのない問いを抱えながら、それでも一歩一歩進む自分を受け入れていく。