暁の空来

時間が許す限り楽しい事が書ければそれで良いかと?

光彩の選択

災害時、停電が続く暗闇の中で頼りにしていたのは、ペットボトルに水を入れ、スマホの光で下から照らす即席ランタン。その小さな光が、驚くほど部屋を優しく照らしてくれた。しかし、便利さの裏には代償があった。スマホのバッテリーがみるみるうちに減っていき、命綱である通信手段まで危うくなることに気づいたのだ。

その瞬間、ふと考えた。「これではいけない」。いざという時のために備えることは、ただ物を持つことではなく、賢く選択することだと悟った。スマホの光に頼る生活は、限界がある。そこで、ランタンを手に入れる決意をした。

実際に手にしたランタンは、驚くほど頼りになるものだった。手軽に光を灯し、しかも長持ちする。スマホのバッテリーを気にせず、部屋を照らし続ける光に、心が安堵するのを感じた。

災害時の備えは、自分を守る力だと改めて実感した。これからは、スマホの光ではなく、しっかりとした光源で身を守る。選択一つで、未来が変わる。その一歩を踏み出したことで、少しだけ安心が手に入った。