季節は巡り、二百二十日が訪れた。農家にとって、この日は特別な意味を持つ。風雨が多くなるこの時期、自然の脅威がさらに身近に迫ってくるような気がしてならない。今年も例外ではない。南の海上には、厚い雲が静かに集まり、その中で何かが蠢いているかのようだ。
天気図に目をやると、熱帯擾乱が小さな渦を巻き始めている。その形は、遠く離れた我々にまで、その存在感を示している。まだ嵐が直撃するわけではないが、胸の内にはじわじわと不安が広がっていく。
静かな日常の中で、自然はいつでもその顔を変える。何も起こらない平穏な日々が続いて欲しいと願いつつも、時折感じる風の冷たさが、嵐の予兆であるかのように感じられるのだ。
雲が厚みを増し、海上で何かが蠢く。それが我々の住む場所に影を落とす日はいつ来るのか。静寂の中で、心だけはそわそわと、次の動きを待っている。この不安と共に迎える二百二十日、その意味は私たちの胸に重くのしかかる。