第四話 黒潮丸とネズミ取りの罠
愛桃丸とカズキのデコトラ「黒潮丸」は北陸の国道を並んで走っていた。
愛花と桃花は運転を交代しながら、次の目的地へと向かっている。
愛花が運転席に座っている間、桃花は助手席で地図を確認していた。
「次の交差点を右に曲がるニャン」と桃花が言うと、愛花は頷きながらハンドルを切った。
「了解ニャン、次はどんなやっちゃ場が待ってるか楽しみだニャン。」
その時、カズキの声がCB無線から聞こえてきた。
「こちら黒潮丸。愛花、桃花、気をつけてくれニャ。前方でマッポがネズミ取りしてるらしいニャ。」
愛花はすぐに反応し、無線を手に取った。
「了解ニャン、ありがとうカズキ。こっちも注意するニャン。」
そして、無線を使って他のトラッカーにも警告を流すことにした。
「こちら愛桃丸。国道ニャン号線でマッポがネズミ取りしてるニャン。注意して走ってくれニャン。」
周囲のトラッカーたちから次々と感謝の応答が返ってきた。
「こちら 銀嶺丸 ありがとう愛桃丸、助かったニャ。」
「こちら 哀愁丸 ありがとうよ 愛花姉 気を付けてな。」
愛花は満足げに微笑んだ。
しばらくすると、前方に警察のパトカーが見えてきた。
愛花はスピードを緩め、慎重に走行した。
パトカーの横を通り過ぎるとき、警察官が睨みを利かせているのが見えたが、問題なく通過することができた。
「ふぅ、危なかったニャン」と愛花が安堵の息をつくと、桃花もほっとした表情で頷いた。
「ほんとだニャン。カズキのおかげだニャン。」
カズキの黒潮丸も問題なく通過し、二台のデコトラは再び並んで走り始めた。
カズキが無線で話しかけてきた。
「無事に通過できてよかったニャ。次の休憩ポイントで一休みしようニャ。」
「そうだニャン、少し休憩してから次に進もうニャン」と愛花も同意した。
やがて二台は道の駅に到着し、トラックを停めて休憩を取ることにした。
休憩中、愛花とカズキはトラックの整備をしながら話し合った。
「これから先の道も気をつけなきゃいけないニャン」と愛花が言うと、カズキも頷いた。
「そうだニャ。特に国道は要注意だニャ。」
桃花も加わり、三匹で次の行程について計画を立てた。
「次のやっちゃ場では何を運ぶニャン?」と桃花が尋ねると、カズキは地図を見ながら答えた。
「次は新鮮な野菜を運ぶニャ。地元の農家から直接仕入れるから、品質もバッチリだニャ。」
「それは楽しみだニャン」と桃花が微笑む。
「新鮮な野菜なら、きっと売れ行きもいいニャン。」
休憩を終えた三匹は再びトラックに乗り込み、エンジンをかけた。
今回は桃花が運転席に座り、愛花は助手席でナビゲーションを担当することにした。
「さあ、行くニャン!」と桃花が元気よく声を上げると、
愛花も「気をつけて運転するニャン」と応じた。
カズキの黒潮丸も後ろから続いて走り出した。
愛桃丸と黒潮丸は再び国道を走り、次のやっちゃ場へと向かっていた。
道中、CB無線での会話が続き、トラッカーたちとの情報交換が賑やかに行われた。
無線越しに聞こえる声が、長い旅路を彩る。
「これからも気をつけて進むニャン」と愛花が言うと、カズキも無線越しに答えた。
「任せとけニャ、俺たちの絆は強いニャ。」
「そうだニャン!」と桃花も声を合わせた。
「一緒に走り続けるニャン!」
こうして三匹の旅路は続いていく。
やっちゃ場を巡りながら、新たな仲間と共に全国を駆け巡る彼らの物語は、まだまだ続く。
※※当ブログは素人の創作ブログです。誤字、脱字や物語の展開に不備があるかもしれませんが、ご理解ください。※※
次回 ♥花 の 三 姉 妹♥ 第五話 新たな挑戦と友の助け お楽しみに!!