暁の空来

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♥花 の 三 姉 妹♥ 第三話 【再会】舐め猫カズキと新たな装備

第三話 【再会】舐め猫カズキと新たな装備

愛猫丸改め「愛桃丸」は、愛花と桃花の手によってさらにデコレーションが施され、一層華やかになった。

 

次の目的地は北陸地方のやっちゃ場。

 

今回は特産の米を運ぶことになっている。

 

道中、愛花は新しく搭載したCB無線のスイッチを入れた。

 

「これで他のトラッカーとも連絡が取れるニャン」と愛花が言うと、桃花も嬉しそうに頷いた。

 

「お姉ちゃん、誰かと話してみるニャン?」と桃花が言う。

 

「そうだニャン、ちょっと試してみるニャン」と愛花はマイクを手に取った。

 

「こちら愛桃丸、どなたか応答願いますニャン」と呼びかけた。

 

しばらくすると、無線から元気な声が返ってきた。

 

「こちらなめ猫、カズキだニャ。久しぶりだニャ、愛花。」

 

元カレの声を聞いた瞬間、愛花は驚きと喜びで胸がいっぱいになった。

 

「カズキ!?なんでここにいるニャン?」

 

カズキは笑って答えた。

 

「俺も今北陸に向かってるんだニャ。お前もそっちか?」

 

愛花は微笑んで頷いた。

 

「そうだニャン。今、やっちゃ場に向かってる最中ニャン。」

 

「だったら途中で合流しようニャ。俺もそっちに行くから待っててくれニャ」とカズキは言った。

 

愛花はその言葉に心を躍らせた。

 

「了解ニャン。楽しみにしてるニャン。」

 

桃花もそのやり取りを聞いて喜んだ。

 

「カズキさんと会うの久しぶりだニャン。楽しみニャン。」

 

やがて愛桃丸はやっちゃ場に到着し、荷物の積み込みを始めた。

 

すると、遠くから聞き覚えのあるエンジン音が聞こえてきた。

 

振り返ると、黒く輝くデコトラ黒潮丸がゆっくりとやってきた。

 

そのトラックから降りてきたのは、懐かしい顔のカズキだった。

 

「やあ、愛花。久しぶりだニャ。」カズキは笑顔で手を振った。

 

愛花も笑顔で返しながら近づいた。

 

「本当に久しぶりだニャン、カズキ。元気だったニャン?」

 

「もちろんだニャ。お前たちも元気そうで何よりだニャ。」

 

カズキは愛花と桃花に目を向けた。

 

「新しいトラック、愛桃丸っていうのか。カッコいいニャ。」

 

「ありがとうニャン。カズキの黒潮丸も相変わらずカッコいいニャン」と愛花が答えた。

 

「お前もデコトラ仲間だニャ。どこかでまた会えるとは思ってなかったニャ。」

 

カズキは照れくさそうに頭をかいた。

 

「俺もそう思ってたニャ。でも、こうして再会できて嬉しいニャ。これから一緒に走ることが多くなるかもしれないニャ。」

 

「そうだニャン。これからもよろしくニャン」と愛花が言うと、カズキも大きく頷いた。

 

「よろしくニャ。」

 

三匹はしばらくの間、昔話やこれからの計画について話し合った。

 

カズキは愛花に、新しい商売のチャンスややっちゃ場の情報を教えてくれた。

 

愛花はその情報を聞き、次の計画を練り始めた。

 

「さあ、次のやっちゃ場に向かおうニャン」と愛花が言うと、カズキも同意した。

 

「一緒に行こうニャ。これからもお互いに助け合っていこうニャ。」

 

三匹の絆が深まる中、愛桃丸とカズキの黒潮丸は並んで走り出した。

 

無線越しに交わされる会話と笑い声が、長い道のりを楽しく彩る。

 

次の目的地にはどんな旅路が待っているのか、それはまだわからない。

 

しかし、愛花、桃花、そしてカズキの三匹が力を合わせれば、どんな困難も乗り越えられるだろう。

 

「行くぞ、桃花!カズキ!」愛花が叫ぶと、二匹も元気よく応じた。

 

「うん、お姉ちゃん!」

 

「任せとけニャン!ニャー!」

 

愛桃丸は再び力強く道路を駆け抜け、新たな旅路へと向かっていった。

※※当ブログは素人の創作ブログです。誤字、脱字や物語の展開に不備があるかもしれませんが、ご理解ください。

※※ 次回 ♥花 の 三 姉 妹♥ 第四話 黒潮丸とネズミ取りの罠 お楽しみに!!