令和元年(2019年)に上陸した「東日本台風」と同じ進路を辿り、勢力も同等規模とされる今回の台風10号。8月12日に大船渡市付近に上陸した台風5号と比較しても、さらに警戒が必要なのではないかと感じています。なぜなら、台風の中心に対して右側は特に危険性が高いと聞いたことがあるからです。
台風は反時計回りに進行するため、右側では台風の風と進行方向の風が合わさり、風速が増すことがあります。また、右側には暖かく湿った空気が集まりやすく、その結果として積乱雲が発達し、強い雨をもたらす傾向があるとのことです。
確かに言われてみればその通りで、2016年8月30日に大船渡付近に上陸した台風10号や、今回も大船渡付近に上陸した台風5号の被害は台風の中心から右側にあたる久慈市や岩泉町の龍泉洞等が被害を受けており、また2016年の台風10号では岩泉町の老人保健施設に多大な被害を及ぼしている事等を思えば、今回の台風10号に非常に危機感を感じている。
このような気象の特性を理解しておくことは、今後の備えにとって非常に重要だと感じています。過去の教訓を活かし、十分な警戒を怠らずに過ごしたいと思います。