夏の日差しが強く照りつける午後、車で川添の道を走っていた。窓から見える景色は緑に溢れ、川のせせらぎが心地よい音を立てている。その中で鮎釣りを楽しむ人々の姿が目に入った。川の中に立ち、涼しげな水に足を浸しながら、穏やかな動きで釣り糸を垂れるその光景に、私も一瞬の涼しさを感じた。水面に映る光がキラキラと輝き、川辺の風が車内まで届くような錯覚に浸る。自然と一体になったその姿は、都会の喧騒を忘れさせ、心を和ませてくれる。鮎釣りの静かなひとときを見つめながら、夏の暑さも和らぎ、爽やかな気持ちで再び車を走らせる。川辺の涼風が、心に涼しさを届けてくれた瞬間だった。