暁の空来

時間が許す限り楽しい事が書ければそれで良いかと?

ミケの水溜まり大作戦

ミケの水溜まり大作戦 第一話完結編

水溜まりの発見
ある晴れた午後、三毛猫のミケは庭を歩いていた。ミケは小さな水溜まりを見つけ、その中に映る鳥の姿に興味津々だった。

「なんだこれ、ニャン?」ミケは水溜まりに顔を近づけた。そこには、青い鳥が映っていた。

ミケはそっと前足を伸ばしてみたが、鳥は全く動かない。「これは簡単に捕まえられそうニャン。」

最初の挑戦
ミケは水溜まりに映る鳥を捕まえようと、勢いよく手を伸ばした。しかし、水しぶきが上がり、鳥は消えてしまった。

「なんでニャン?」ミケは首をかしげた。

少し考えた後、ミケは再び水溜まりに目を凝らした。「今度こそ捕まえるニャン。」

繰り返される挑戦
ミケは何度も挑戦したが、いつも水しぶきが上がるだけで、鳥を捕まえることはできなかった。

「また消えちゃったニャン…」ミケは落胆したが、諦めなかった。

次の日も、その次の日も、ミケは水溜まりに向かって手を伸ばし続けた。「今度こそ成功するニャン!」

仲間たちの反応
庭にいた他の猫たちは、ミケの行動に興味を持ち始めた。黒猫のクロと白猫のシロがやって来て、ミケを見て笑った。

「ミケ、何やってるの?」クロが尋ねた。

「この鳥を捕まえようとしてるニャン。」ミケは真剣な顔で答えた。

シロは笑いながら言った。「それはただの映り込みだよ、ミケ。」

ミケは驚いた。「映り込みニャン?」

悟りの瞬間
ミケはシロの言葉にショックを受けたが、もう一度水溜まりを見つめた。やはり、そこには青い鳥が映っている。

「これが映り込みなら、本物の鳥はどこにいるニャン?」ミケは辺りを見回した。

その時、本物の青い鳥が木の上でさえずっているのを見つけた。「あっちにいたニャン!」

ミケは木に向かって走り出したが、鳥はすぐに飛び去ってしまった。「ああ、また失敗ニャン…」

ミケはため息をつきながら、でも少し笑って言った。「今度こそ、本物を捕まえてみせるニャン!」

次回、第一話完結編「古き良き友」お楽しみに!