暁の空来

時間が許す限り楽しい事が書ければそれで良いかと?

第二話  「アイリン 思いがけない出会い!」 第二章

第二話  「アイリン 思いがけない出会い!」 第二章

 

アイリンは小山から東北自動車道に入り、国見SAに向かっていた。

 

雨は依然として激しく、ワイパーが忙しく動いていた。

 

途中、アイリンはCB無線でユカリンとやり取りをすることにした。

 

「ユカリン、聞こえる?ニャン、こちらアイリンだよ。」

 

アイリンはCB無線のマイクに向かって話しかけた。

 

「聞こえるよ、アイリン姉ちゃん。どこまで来た?ニャン。」

 

ユカリンの声が無線から返ってきた。

 

「今、小山から東北自動車道に入ったところ。」

 

「国見SAで休憩しようと思ってる、ニャン。」

 

「了解。こっちは黒磯を出発して」

 

「仙台南に向かってるところだから国見SAで会えるニャン。?」

 

アイリンはユカリンとのやり取りに安心感を覚えながら、

 

国見SAを目指してトラックを走らせた。

 

国見SAに到着すると、アイリンはトラックを駐車し、

 

休憩を取ることにした。

雨音がトラックの屋根を打ち、リラックスした雰囲気が漂っていた。

 

「さて、少し休んでから盛岡に向かおうか、ニャン。」

 

アイリンは独り言を言いながら、トラックの中で少しの間目を閉じた。

 

目を閉じてうたた寝をしている所に、

 

「アイリン姉ちゃん、着いたよ!」と無線が鳴った。

 

窓を開けて見ていると、

 

ユカ丸が朝日に煌びやかな車体を見せて現れた。


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一緒になった二人の姉妹猫は、

 

エリアのテラスで飲み物を片手に

 

今後の事などを談笑しながら一時の時を過ごした。

 

休憩を終えたアイリンとユカリンは、

 

愛車の運転席に座り、エンジンをかけた。

 

ランデブーしたアイリン丸とユカ丸は仙台に向かう道中、

 

アイリンはユカリンとの無線でのやり取りを楽しみながら進んでいった。

 

「仙台まであと少しだニャン。」

 

「さっきは楽しかったニャンね。アイリン姉ちゃん」

 

ユカリンの声が無線から聞こえた。

 

「そうだね、また、帰って来たら会おうユカリン。」

 

「この雨だから無事に八戸に着けるといいんだがニャン。」

 

アイリンは答えた。

 

仙台を過ぎると、アイリンは道中の様子に注意を払った。

 

急なカーブが多く、雨も激しいため、

 

運転には細心の注意が必要だった。

 

「アイリン姉ちゃん、気をつけてね。」

 

「ここから先は急カーブが多いから、無理しないでニャン。」

 

ユカリンの声が心強く響いた。

 

「ありがとう、ユカリン。分かってるニャン。」

 

アイリンは慎重にハンドルを握り直し、

 

カーブを丁寧にクリアしていった。

 

そして盛岡を過ぎ、

 

安代JCTからアイリン丸は八戸自動車道に入った。

 

依然、雨は激しく降り続いている。

 

しかし、八戸自動車道を進んでいる最中、

 

突然前方で車がスリップして道を塞いでしまった。

 

アイリンは急ブレーキをかけ、なんとか衝突を避けることができた。

 

「危なかった、ニャン!」

 

アイリンは息を呑んだ。

 

「大丈夫、アイリン姉ちゃん?ぶつからなかったニャン?」

 

ユカリンの心配そうな声が無線から聞こえてきた。

 

「うん、大丈夫。でも、前の車がスリップして道を塞いでる。」

 

「しばらく動けそうにないニャン。」

 

その後、アイリンは無事に運転を再開し、

 

八戸に到着し時間内に荷卸しを終えることができた。

 

長い旅路を終え、彼女はほっとした表情でトラックを停めた。

次回 第二話  「アイリン 思いがけない出会い!」 第三章 お楽しみに!!