暁の空来

時間が許す限り楽しい事が書ければそれで良いかと?

第二話  「アイリン 思いがけない出会い!」 第一章

第二話  「アイリン 思いがけない出会い!」 第一章

 

天候は台風シーズンのため、朝から雨が降り続いていた。

 

アイリンは、地元の漁港で荷物を積み込んだ後

 

愛車「アイリン丸」に乗り込み、出発の準備を整えていた。

 

「今日は雨だから、気をつけて運転しなきゃね、ニャン」

 

アイリンは自分に言い聞かせた。

 

エンジンをかけ、「アイリン丸」が力強く唸りを上げる。

 

出発地から国道51号線を進み、水戸で50号線へと入り

 

東北自動車道小山ICを目指して運行しているが

 

雨がますます激しくなり、ワイパーが忙しなく動いていた。

 

道中、CB無線からトラッカー仲間の声が聞こえてきた。

 

「こちら、サガミ丸、現在、50号線にネズミ捕りがいるぞ、気をつけるんだニャン。」

 

アイリンはその情報を聞き、スピードを落とし注意深く進んだ。

 

無事にネズミ捕りを通過した後、彼女はCB無線のマイクを手に取った。

 

「みんな、アイリンだニャン。50号線にネズミ捕りがいるから気をつけてね、ニャン。」

 

アイリンもデコトラ仲間に情報を伝えた。

 

「ありがとう、アイリン。助かるニャン。」

 

という返事が次々と返ってきた。

 

小山へ向かう道中、ふと思い出したようにドライブインに立ち寄ることにした。

 

ドライブインでの昼食は、アイリンの楽しみの一つだった。

 

アイリンはトラックを駐車し、ドライブインの食堂に入った。

 

そこで、彼女は小さなハプニングに見舞われた。

 

トレーラー仲間の一人が、足を滑らせて転んでしまったのだ。

 

「あら、大丈夫?ニャン」とアイリンは心配そうに声をかけた。

 

「平気だよ、アイリン。ありがとうニャン。」

 

「でも、ちょっと恥ずかしいな。アイリンに見られて」

 

転んだ仲間は笑って答えた。

 

笑い合いながら昼食を楽しんだ後

 

アイリンは再びトラックに乗り込み

 

小山から東北自動車道へと向かった。

 

雨は依然として降り続いていたが

 

アイリンの心は晴れやかだった。

 

次の目的地、国見SAでの休憩を楽しみにしながら

 

彼女はアクセルを踏み込んだ。

次回 第二話  「アイリン 思いがけない出会い!」 第二章 お楽しみに!!